酒田市との連携プロジェクトがスタートしました。

「食」と「地域」と「生活」をつなぐ地産地消の実証実験業務

近年、酒田市周辺では、大型チェーン店や交通量の多い主要幹線道路の沿線で営業する郊外型スーパーマーケットの進出が進み、中心市街地である中町や JR酒田駅前周辺では小規模なスーパーマーケットや個人商店などの店舗の減少が顕著です。
そのため、中心市街地に住む高齢者が使用していた店舗が無くなり、食料品の購入が困難になるケースが増加し、行政に対する買い物難民の救済を第一に取り組んでもらいたいという要望が多く寄せられています。
約 36,000 人の高齢者人口(高齢化率は約 36 %)を抱える酒田市には、どのくらいの買い物弱者が存在しているのでしょう。

高齢者の食生活は、健康を維持させていく上で非常に重要であり、買い物が高齢者の食品摂取の多様性を高め、高齢者の老化遅延、高次生活機能の維持、自立度の維持に貢献していることは一般的に認められています。
そのことから、健全な生活を維持していくうえで、日常の食事作りに必要な生鮮3品などが簡単に入手できる環境にあるか否かは、高齢者にとって生活の自立を維持するため必要不可欠な条件となってきますが、中心市街地に住む高齢者には、とても難しい課題と言えます。

しかし、幸いにも酒田市周辺には豊かな農地が拡がり、四季を通じて米や野菜が栽培されていまいます。

スーパーマーケットや商店に頼らずとも、地域内で新鮮な米や野菜を入手することが可能であり、生産者と買い物弱者を直接つなぐことができれば、買い物弱者が抱える問題解決の糸口が見えてきます。
酒田市内における買い物弱者と生産者を直接つなぐ個別宅配サービスを提供することを目標に、実証実験業務を開始しました。